シェフがこだわったモンプリュのお店

さて、この空模様の袋、大中小とあるのですが、そこに描かれている空の風景が3つとも違っていることをご存知でしょうか?雲の感じ、ブルーのグラデーションの感じ、空の表情が少しずつ異なっているでしょう?”空高く舞い上がる”という店の名前はパリの空をイメージしたのですが、まるで心を映すかのように、明るく、楽しく、せつなく、哀しく、表情を変えていくあの空を表現したかったのです。
…というか、こういう細か~いところにまでこだわってしまう、自分が好きやな~って思って…!
皆さんは、どの空が一番お好きですか?

なるべく見やすく開放感のあるショーケースをと思い、視線が遮られることのないように角のないフォルムにして中は2段。下の段もよく見通せるように、上下の段をずらしたものとしました。お店の入口から奥に向かって、かなりの長さになります。
たくさんのお菓子の中から食べたいお菓子を選んでいただきたい。遊び心をプラスしたディスプレイも含めて、ワクワクするようなショーケースを楽しんでいただければと思います。

お店の図面を引く際に考えたことは、飲食店としての利便性が計算しつくされた完成度の高い店というよりも、どこかの家に招かれたような、あるいは心温まるプチホテルのロビーに踏み込んだような、そんな居心地の良い、人間らしいお店でありたいということ。道路から入口にかけてゆるやかな坂とし、店内に入ると、サロン、トイレに至るまで、同じフローリングの段差のないフロアにしました。
トイレのひとつは車椅子が入れるスペースを確保しています。
お年を召したお客様から、とても好評をいただいております。

大好きな猫足のテーブルを求めて、神戸のみならず東京のアンティークショップを何件も回りました。やっと手に入れたテーブル、素敵でしょう?この軽いフォルムがなんともきれい!軽やかで、美しくて、温かみがあって、それでいてさりげなくて。もっとデコラティブなものもありますが自分にとっては重すぎるし、今流行りの直線のものではつまらない。
この、小粋な感じがたまらなくカッコいいのです。
このテーブルでお菓子を食べながら、ぜひ楽しいひと時とお過ごしいただけたらと思います。

フランスのデザイナーに依頼し、デコラティブなフランスの雰囲気を盛り込んでもらい、デザイナーさんのサジェストで金のシルエットを付けて仕上げてもらいました。
日本の職人さんにお願いすることもできたのですが、きれい過ぎてしまって…(笑)。これくらいの方が味わいがあると思っています。
このタイルが歳月を重ねるにしたがって、汚れてきて、ちょっとひび割れたりして、趣き深くなっていくのが楽しみです。
お店の重ねた歳月と同じように、タイルも重みを増していく。
とても素敵なことだと思います。

モンプリュの“М”を重ねた家紋のロゴ、とても気に入っています。

当初、1960年代のルノーのロゴの文字が、見るからにフランスの文字という感じでとても好きだったので、それで作ってみたらちょっと固い感じがして、もう少しやわらかいイメージにしたいと思って作った字体です。
同時期にサロン・ド・テで使うテーブルを探していたので、そのテーブルの猫足のイメージに合わせて、やわらかいラインを出してみました。

空色を決めていましたから、空に関する店名をつけようと考えていました。空の入った、きれいな言葉のフレーズを店名にしたかったのです。いくつか考えている中で、「空高く舞い上がる」というフレーズが出てきました。
「モンテ・オ・プリュ・オー・デュ・スィエル」、この長い名前が好みなのですが、呼びやすいように「モンプリュ」という愛称を付けました。

鮮やかな空色のブルー(フレンチブルー)、そして空色と茶色とのコンビネーションが、昔から大好きだったのです。店をやるときにはこの色!とずっと前から決めていました。5月のパリの爽やかな青空のようなフレンチブルー、きれいな色でしょう?随分前になりますが、ルイ・ヴィトンの紙袋が茶色地に青い小さく細い文字で店名が入っていて、あれもとても好きでしたね。
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